空家問題への取り組み
空家問題は身近な問題
①空家問題って何?
空家問題について耳にした事はあるでしょうか?
人生100年時代を迎え、私たちが生きている間に起こると予想される問題の一つに 空家問題 があります。
住まいとしての役割を終え、忘れられてしまったかのように放置される空家。 この空家が今後急速に増加して様々な社会問題の原因になると言う事です。
空家率と今後の予想
②空家率と今後の予想
2018年の調査によると空家の戸数は849万戸あり、全住宅の13.6%に当たります。
住宅の除却等が進まない場合には、2033年には空家数が約2150万戸、空家率は30.2%になると言う試算も出ています。
空家が増えるとどうなるの?
③空家が問題になる理由
では空家が問題となる理由を具体的に紹介します。
・建物の老朽化、倒壊の危険性
・放置家屋による景観の悪化
・防犯上の不安
・防災上の不安
・自治体の破綻危機
などが挙げられます。
放置される空家が増え、不法侵入や放火などが頻発し、治安が悪くなり人口が減少して自治体の破綻につながる と言うパターンが最悪のシナリオです。
また台風や暴風の際に屋根が飛んで、隣接する家屋や通行人に被害が及ぶ可能性もあります。
どうしたら良いの?
④空家問題に対する対策は?
既に空家問題に取り組んでおられる団体があります。 またその団体に所属されている不動産業者さんもいらっしゃいますので、既に現実問題として直面されている方はご相談してみてください。
また今後、相続する可能性がある方々は、その時を想定しておきましょう。
一般的には(個人・住民が出来ること)
・空家バンクを利用する
・空家バンクを利用せずに売却する
・更地に、もしくはリフォームをして活用する
のいずれかになるでしょう。
日本には新築信仰があり、中古住宅の人気は低いです。
それでも中古住宅を求める世帯も一定数あります。
ところが空家があっても売りには出ていない、欲しいけど誰に連絡を取れば良いか分からないと言う状況もあります。
まずはこの新築信仰と言う考え方を変えてみるというのも良いのではないでしょうか。
(自治体・行政が出来ること)
太閤山地区は造成からおよそ50年が過ぎ、今後の計画に注目が必要な地域です。
元々は富山県の一大事業として開発が進められた経緯もあり、射水市外からも注目されている事を認識することが重要だと思います。
また、古い住宅が増加すると地震の際に倒壊被害が甚大なものとなります。
耐震診断や工事に関しては射水市からの補助制度も有りますので、周知する手段に工夫を凝らすことが重要だと考えます。
まずは住環境の悪化を防止すること、そして転入者(特に若い世帯)にとって魅力を感じる政策が求められると思います。